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当クリニックでは、耳鼻咽喉科全般について西洋医学だけでなく東洋医学も併用した診療をおこなっております。当院長は「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」と「日本東洋医学会認定 漢方専門医」の二つを取得しています。
西洋医学、東洋医学の両面から、各々の特性を生かし患者様の体質、生活習慣も含めて、耳、鼻、咽、頚部、気管支などの耳鼻咽喉科領域の疾患の治療に対応してまいります。
特に、めまい、ふらつき、難聴、耳鳴り、耳閉感、嗅覚障害、味覚障害、咽のつまり感など、西洋医学的には、異常が無い、治療法がないと診断されることの多い「原因が突き止めにくい症状」に対しても、西洋医学、東洋医学の両方からアプローチを行い、症状改善を目指していきます。
東洋医学においては、「人を取り巻く環境や自分の感情、生活習慣のアンバランスから病気が起こり、体内の経路、臓器に影響を及ぼす」と考えています。当クリニックでは、問診に関しては、症状だけでなく患者様の現在の状態、生活習慣などを詳しくお聞きします。東洋医学は本来、漢方治療だけでなく、鍼灸(経絡治療)、導引(気功)そして、食事療法を含んだものです。生活習慣の改善、食事に関するアドバイス、運動療法、またどのような漢方が患者様に合うのかを念頭において、治療方針を立て治療をしてまいります。
めまい、ふらつき、立ちくらみ
めまいの原因には、色々な種類があります。ひとつには、「自分自身が回転して目がまわる、天井がまわる」という回転性タイプのもので、内耳の以上で起こることが多いものです。「フワフワとした感じ、フラつき感がある、歩いていると片寄る」という浮動性タイプのものは、脳の異常でも起こるとされています。また、貧血、起立性低血圧等の全身性からくるものもあります。めまいの原因を調べるために、聴力検査、血圧測定、血液検査、赤外線による眼鏡や平衡機能の検査を行い、ここの患者様の原因に応じて治療していく必要があります。
平衡感覚は、視覚や筋肉・関節の知覚も関与していますが、主に、内耳の耳石器と三半規管により保たれ、脳幹・小脳で統合されるため、「どこが原因なのか」を調べていきます。患者さまの持病や高年齢、更年期、精神的なものなど、色々な要因が根底にある場合が多く、漢方治療を併用すれば、めまいの改善を行えます。場合によっては、内科、脳外科とも協力しながら、治療を行ってまいります。もし、めまい、頭痛、吐気、手足のしびれがあれば、脳からのことが多いので、脳外科を先に受診しましょう。それ以外の方は、一度受診していただければ幸いです。
鼻みず、鼻づまり、くしゃみ
これらの症状は、アレルギー性鼻炎が代表的な病気ですが、スギ、ヒノキなどの花粉が原因であれば花粉症といいます。一年を通じて症状があるものには、ハウスダスト、ダニなども原因として多いです。ペットの犬、猫も原因になりますが、当院では、アレルギー検査として、20分で原因がわかる検査も行っています。自分のアレルギーの原因を知っておくことは、治療につながり非常に大事です。
アレルギー性鼻炎を含む「アレルギー疾患」は、免疫が過剰に反応して起こる病気です。治療には、抗アレルギー薬による内服治療は、症状にはよく効きますが。眠気があることも多く漢方薬を併用することにより、より眠気の少ない抗アレルギー薬に変えることが可能になります。
当院では、免疫能を高める「ヒスタグロビン療法」も行っており、ヒスタグロビンの皮下注を行い、アレルギーの原因に関係なく症状が改善し、施行後は大多数の方に、約1年は作用が持続します。保険適応の治療です。
スギ、ダニのみのアレルギー体質改善の治療として、「舌下免疫療法」も行っています。3~5年間内服して頂くことにより、7~8割の方が改善され、これからアレルギー性鼻炎の主流になる治療と思われます。これも保険適応の治療になります。
アレルギー体質の改善には、生活習慣、食生活もかかわってきます。「仕事や生活習慣をどのように行っていけば良いのか」について、個々の患者様に合わせた指導をしてまいります。アレルギー性鼻炎に悩まされておられれば、御相談ください。
膿性鼻みず、鼻づまり、咽に鼻みずが流れる感じ
副鼻腔炎は、頭蓋骨の中に鼻とつながる空洞(副鼻腔)があり、風邪などにより、空洞に炎症が広がって生じる病気です。主な症状は、膿性鼻漏(膿性の鼻みず)、鼻閉(鼻づまり)、後鼻漏(咽の鼻みずが流れる感じ)、頭痛、嗅覚障害、頬部痛(ほっぺたの痛み)などが出現します。
副鼻腔炎には、急性のものと慢性のものがあり、それぞれの重症度に応じた治療が必要です。急性のものは抗生剤内服、ネブライザー療法で膿汁の排泄を促すことが多いですが、慢性のものは、長期的な治療が必要になる場合もあります。
当院では、顔面の画像診断や、鼻腔内への内視鏡検査を行い診断を行います。治療は、ネブライザー療法、薬物療法を主に、漢方薬を併用し治療作用をあげていきます。副鼻腔炎が長引くと、内耳炎、気管支炎などの病気を合併する可能性もあるため、なるべく早めに治療を受けるようにしましょう。